EAを購入するときのチェックポイント

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投資スタイルの観点

EAの種類でもご紹介しましたが、まずはご自分にあった投資スタイルが、どれに当てはまるのかをよく検討したうえでEA選びを始めたほうが良いと思います。シューティング・ゲーム感覚のスキャルピングか戦略型RPGスタイルのスイングトレードか、それともこれからの景気低迷の時代背景に合わせてトレンドよりもレンジ相場に合わせ手堅くトラリピで行くか迷うところです。いずれにしてもみなさんの頭の片隅に置いておいてもらいたいのは、自動売買のプログラムだからといって、いちどセットアップが済んだら後はほったらかしという考え方は是非ともお止めになった方がよろしいと思っていることです。

個人的には、時代が「半裁量・半自動」へ移行しつつあると考えています。というのもいま自分が稼働しているEAのロジックをある程度理解していると、明らかにテクニカルが通用しないファンダメンタルなビッグニュースで相場が遷移している場面に出くわすことが多々あるからです。

その時にEAをいったん止めることができるとか、不運にもポジションを持っていたら手動で決済や、損切りの逆指値を置くなどの対処をするなど、「半自動」が一番理に適った行動と云えるに違いありません。幾多のシステム構築経験から言わしていただければ、プログラムは正確さとスピードでは遥かに人間の能力を超越しますが、予測不可能なアクシデントから事前に回避措置を採ることは遥か動物にも及びません。そこにヒューマン系の条件判断がなければシステムパフォーマンスは成立しません。高度な信頼性を要求されるシステムほど、インシデントに及ぶ事例件数の把握が重要な課題となる理由です。

しかし、個人投資家の私たちはクソまじめに口座を開設して入金し、裁量トレードで経験を積んで投資スタイルを見極めようとするほど資金力のある方はそうはいませんので、少なくとも半月ぐらいはデモ口座でトレーディングしてみるのが一番良い方法かと思います。できれば自分のトレードのルールを作って頂いて、裁量トレードを試してみるのが手っ取り早い方法です。

 

 

テストデータの観点

バックテストは信用できるか?

ネット上には、EAの購入・ダウンロードできる数多くのサイトがあり、有料のものから無料のものまであるので自分の投資スタイルに合うものを見つけ出すのはたいへんです。

そういう紹介サイトの多くでは、あなたもこのEAで私のように豊かでセレブな生活を送りませんか?と優しげな誘い言葉とともに下に示すようなバックテストのグラフを表示しています。

 

fowerdTestRst

 

これはMT4のEAを検証するバックテストとパラメータ最適化の手法を使って、過去データにもとづいた想定される運用成績をグラフ生成させたものです。一見しただけでは、右肩上がりの素晴らしいEAじゃないかっ!と思うかもしれませんが要注意です。既にある過去のデータに合わせてEAを最適化してグラフ生成している可能性もあるからです。

 

うがった見方をすれば、過去データの検証期間の負けトレードを何らかのルールを加えることで、全て逆に取引して利益に変えてしまうってこともできるんです。そのため、過去の検証データは参考程度に留めておき、今現在の取り引き結果であるフォワードテストの結果を見ることがEAのパフォーマンスを正しく評価することになります。

 

 

フォワードテストの着眼点は、損益と含み損をどれだけ抱えているかということ

当ブログランキング入りしている大手EA販売サイトでは、それぞれのEAのフォワードテストを開示しています。

 

SallesFWtst

 

しかし、ここでも見落としてはならないポイントがあります。

それは、ほとんどのEA販売サイトでは、確定損益の情報しか開示されていないことです。

 

極端な例えになるかもしれませんが、「トラリピ」のように「含みありき」で「プラス決済のみ」のEAなんかは、「損益」表示だけだと右肩上がりで儲かるようにしか見えません。でも、実際は「含み」を抱えてるわけで、「損益」は増えてても「有効残高」が減っていたりします。「トラリピ」自体が資金として100~200万円が必要で、そこからコツコツと増やしていくべきだという議論も見受けられますが、初心者にオススメというだけに様々意見が飛び交っているようです。また最近ではこういった通貨安の取引が不安定になってきてきるので一旦様子見というも一つの手立てかも知れません。

 

話が逸れましたが、前述の最近格安人気のEAを「Myfxbook」というMT4の情報分析サービスで、個人トレーディングを公開しているものを見つけ出しました。残高も順調に推移しているようです。

 

ipponMyfxbook

 

ちなみにトラリピEAの過去の運用事例(現在は停止中。トラリピ®とは違います。)を見つけたので掲載しておきます。

 

trarepEA

 

このような情報と併せて、購入しようとしているEAがどのようなものなのか、慎重に検討することが大切です。

 

 

 

Myfxbookとは?

MT4の取引状況を自動で収集して管理・公開することができる無料のWebサービスです。

詳しい内容は別の記事で紹介しますが、図表で示してある運用実績チャートはMyfxbookにユーザー登録(無料)しないと見ることができませんが、ポピュラーなEAは検索エンジンで”ウィジェット”をサーチするとヒットするので、まだユーザ登録してないけどサクッと目的のEAを調べたい方は以下の方法でお試しください。

 

【例】

  • 『ウィジェット Forex White Bear V1EX Myfxbook』検索
  • 『ウィジェット 一本勝ち Myfxbook』検索

 

#あくまでもMyfxbook登録ユーザーの方が御自分のサイトに表示させるために設置したものであろうので、購入の検討の際には複数ユーザーの運用実績を比較してみることをオススメします。

 

以上、『EAを購入するときのチェックポイント』でした。最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

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カテゴリ:EAの分析  [コメント:0]

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