トレーディングのカギは心理である

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■バックテストは信憑性があるのか?
  これは本サイトのタイトルと全く逆のことを示唆しているように思われるかも知れませんが、しっかりと頭の中に叩き込んで頂ければと思うところです。
  実はEAのセットアップ過程ではテスト、パラメータ設定、最適化のポイントがあり、重要なのはその過程においてトレーダーの心理分析ごとき考慮も含まれている点です。『FX自動売買…』というからには、MT4をインストールしてEAをセットアップすればあとは自動的に取引を繰り返していくので、ほったらかしでも利益を出してくれると思っていたら大間違いです。利益が出なくなったら、潮目がかわったということで、ほかのEAを探せば済むと思っていたら大きな勘違いです。同じEAでも、FX取引会社が違うと一方では高い勝率が出たので、他方でも同じ結果が出せるかという保証はありません。
  ランキングサイトでは無料EAの評価をバックテストのグラフを提示しているのをよく見かけますが、一概に信用できるものではありません。悪意をもってすれば、パラメーターを最適化することにより、そのバックテストの過去データで右肩上がりのグラフを生成することもでるのです。

 

■心理がトレーディングを支配している
  私の25年以上のシステム開発の経験からすると、どんな素晴らしいシステムでもヒューマン系とソフトウェア系とマシン系がバランス良く機能していないと最大限のパフォーマンスを発揮できません。
とくにヒューマン系は最も重要な位置を占めなければならないポイントにも関わらず、スケジュールやコストの側面から見切りをつけられてしまうことが多く、逆にある時点で妥協しないといつまでもシステムが出来上がらないという悲しい宿命を持っています。
計らずもこのヒューマン系に最も関与するのがトレーダーの心理に当たります。プログラムや電子回路と違ってトレーダーの心理状態によっては昨日と今日とでは全く同じ動作ができるとは限りません。これはトレンド系のサインによって押目の取引をするときに最も影響を及ぼします。
  また、トレーディングの世界での特徴としてPCやスマホを操作するトレーダの心理(個人の心理)とは別に相場を上下動させる投資家心理(群衆の心理)についても考慮しておかなければならないケースもあります。
たとえばあるEAは、相場の急激な変動が損失を発生させてしまうような判定をするロジックになっているため、通常の稼働時間帯は午前3:30~8:00で特別な経済指標が発表される日は稼働を停止させる運用をしなければならないモノもあります。

 

■ヒューマン系の中核は心理
  以上のことを踏まえると『トレーディングのカギは心理である』ことがよくおわかり頂けると思います。『FX自動売買…』といえどもフルオートマチックではないのです。もしフルオートマチックで利益が出せるなら企業秘密として一般公開しないはずです。
  また、年間百億の利益を叩き出すトレーダーの方のエピソードですが、彼のお弟子さんたちに同じシステム構成で同じ説明をして同じ時間帯で運用してもらっても、全く異なる損益結果が出るそうです。
つまり運用するトレーダーによって設定パラメーターや操作タイミングが微妙に違っており、相場も常に変動しているという結果を如実に示しているといっても過言ではありません。

 

 

 

以上、『トレーディングのカギは心理である』の解説でした。最後まで読んで頂いてありがとうございます!

 

 
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