トレーディングに勝つための心得…第1回

目安時間:約 4分
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  さて、今回からテーマの切り口を替えまして『トレーディングに勝つための心得…』を解説してまいります。前回までは負けてしまう人の特徴をあぶりだして、いまトレーディングに向かう自分自身の心境がどのような心理状態にあるかを客観的に判断してきました。そして、どのように振る舞うべきかを、システム・トレーディングの手法を踏まえながら解説してきました。そこで、今度は逆にトレーディングに勝つためにはどのような振る舞いをしたら良いか、システム・トレーディングも踏まえて解説してみたいと思います。

 

 
1.ルールに従い続けられること

 

  たとえば、あなたがFXのトレーディングを始めてみようと思ったとき、最初に取引手法やテクニックなどよくわからないので、何かしらのサインツールを利用してトレードを始めたとします。つまり、とこでエントリー(入口)して、どこでイクジット(出口)はサインツールにお任せ、そのサインが表示されるタイミングもサインツールにお任せ、これらの分からない(知らない)テクニックや知識はサインツール商品の価格として買取しました、というのが今手元に握っているルールになります。その他解説マニュアル等に記載されているFX口座に適合しているかとか、取引する通貨ペアとか、通貨単位とか、チャートは5分足で表示するとか、細々したこともルールといえるでしょう。
  そして「ルールに従い続ける」ということは、これら購入したルールに従ってトレーディングを行うことで、明らかな根拠なしに自分勝手なタイミングや通貨ペアではトレーディングをやらないということが負けないための心得となります。確かに購入時に見たセールスレターと同じように、最初は利益が出ないかもしれません。そのとき確認するのはチャートの分足とか通貨ペア、あとサインが表示されてからエントリーするまでの時間など、自分自身がトレーディングに適用するルールに沿っているかもチェックしてください。
  このように、完全な自動売買でないサインツールにおいては「ルールに従い続ける」ことは、安直にだれでもトレーディングができるというような生易しいものではありません。ましてや裁量トレーディングにおいてはルール策定から律する姿勢が必要なのでトレーディングまでには相当の労力が必要になります。また、このルールに「従っているか」をチェックするための習慣が前々から解説している「トレーディングの日記」になります。おわかりの通りルールを修正するための根拠が時系列で記録されているので、トレーディングを開始してから1ヶ月ほどの記録があれば、どうして勝てないのかの原因が解析できるはずです。
 

  いっぽう、システムトレードで自動売買を行うときは、こういったルール付けは予めシステムの中に組み込まれているので、それよりはむしろ予測しにくい重大な経済指標の発表や、要人発言、政情異変、テロ、自然災害が起きた場合はトレーディング・システム自体をどう運用するかという別の角度の課題が出てきます。
  この辺も詳しく説明したいのですが、冗長になってしまうので、また別のテーマで解説したいと思います。

 
  以上、『トレーディングに勝つための心得』の第1回の解説でした。最後まで読んで頂いてありがとうございます!

 
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