さて、『トレーディングに負ける人とは…?』の4回目です。まだまだ続きますので、私の文書表現で至らなくてくどいところもあると思いますが、繰り返し読んで頂ければ実際のトレーディング・シーンにおいて当てはまる内容の意味がご理解いただけると思います。
4.適当に勘で参加してしまう人
いま本サイトを訪問して下されているあなたは、投資経験がまったくゼロの方かも知れないですし、ある程度の経験を積まれているかも知れません。いろいろなケースが考えられますが、やはり自分の今までの感覚だけで、知識がまったく無い状態、経験が無い状態で相場に取り組んでしまうとこれはギャンブルをやっているのと同じ状態になります。ギャンブルとなれば相場が上がったり下がったりするだけで心理的に興奮した状態に陥ります。したがって損切りも適当に考えてしまい、利益より損失が上回ってしまうため、結果として相場から退場しなければなりません。
前回にも解説している通り、トレーディングというものは一定のルールに従って実行するもので、予め決めたルールを積み上げて検証し、その結果をまたルールに反映させて積み上げていく地道な作業なのです。ギャンブルのようにその結果はその時の気分とか勘に左右されるものであってはなりません。結果は過去のものとして忘れ去らずに、次に実行するトレーディング・ルール作成のための材料とすべきです。そう考えるとトレーディングは非常に理性的で知的で繊細なものであることが理解できると思います。
もし他の誰かが、あなたのトレーディングしている姿を見て、いま勝っているのか負けているのかわからない状態であれば、それはもう一流のトレーダーとしての特徴があらわれている証拠です。
いっぽう、システムトレードで自動売買を行うときは、そのときの気分や勘に左右されことはほとんど無いはずです。自動売買ではプログラミングされたトレーディング・ルールに従って淡々と取引をしていくだけです。前述のような本来の純粋なトレーディング・スタイルを貫くということはある意味、人間よりすぐれているところです。しかしトレーディング結果の良し悪しは一目寮然でわかるわけですから、結果の反映(フィードバック)はより重要なプロセスとなってきます。自動売買の場合、トレーディング中の精神的負担は限りなくゼロに近くなります。極端な話トレーダーはベットで熟睡していてもトレーディングは実行されます。ただし、結果の反映のプロセスの精神的負担は人によってさまざまな度合いを示すと思われます。
まず、運用したEAのトレードスタイルを知っていなければなりません。どういうトレーディングのルールがプログラミングされているか知っていなければなりません。パラメータ設定が今日のトレーディングにどう影響しているか理解しなければなりません。こういった多岐に渡る課題への取り組みがトレーディングの醍醐味としてとらえるか、取り合えない煩雑な課題としてとらえるかによって精神的負担になる人とそうでない人に分かれると思います。もう少し視野を広げると、自分の力では取り合えない課題もトレーディングのコミュニティに参加したら解決済みの答えを持っている人に会えるかもしれません。自分の力では取り合えない課題もみんなで取り組んだら糸口が見つかるかもしれません。もしかしたら一人で裁量トレーディングしているよりワンランク上のトレーディング手法にたどり着くかもしれません。
いかがでしょうトレーディングは極めようとするとある種の精神修養の心得がないと成り立たない一面もありますが、シストレを手段として選んだ場合、豊かで理性的な新らしい世界への扉となってくるのです。
以上、『トレーディングに負ける人とは』の第4回の解説でした。最後まで読んで頂いてありがとうございます!
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